
古書店主 小村勇一さん
Linde CARTONNAGE
旅がテーマの古書店として、店のある鹿児島をはじめ、昨今の古書ブーム(表現が適当でないかもしれないが)の風に乗って、全国的にも知られる『つばめ文庫』(本や本屋の特集をする雑誌でもよく取り上げられています!)。今年、店が5年目を迎えたことを友人であり店主の小村から届いた手紙で知って嬉しくなった。ところで、彼と私の友人関係は10年を超える。前ほどやすやすと会うことはできなくなったが、近ごろは彼がイムズビルで出張販売をおこなったり(すげ〜)、仕入れとかで福岡にくるときなどに面会できる。いつぞや宿泊先がないとかで新婚家庭(当時)の我が家へ泊まりにきたこともあるし、宿泊先があるのに大盛りの白米を茶碗3杯も平らげて帰っていくこともあった。こっちに何か頼み事をする際申し訳なさそうに相談してくるわりに、(無遠慮とまではいかないが)大胆な行動をとっていくところなんか出会った頃と変わらなくて可笑しくなる。それはこの手紙の内容しかり、書く字体にもいえる。褒めたかないが、彼は誠実な男だ。こちらがモヤモヤでもビャンビャンでも、その前後関係を追及するわけでなく激励する。そしていつもその気持ちを誰よりも“遅く”伝えてくる。それからあいつの字はとことん下手だ(これだけは見下して言おう笑)。ダンスしている。激励文ならなんかもっとビシッとトメ・ハネとかをキメてほしいものであるが、それだけは叶わない。ダンスする。