“α” ~始まり~

いつもリンデ カルトナージュにお越し下さりありがとうございます。
FullSizeRender 2もうすぐお盆を迎えますが、相変わらず厳しい暑さが続きますね。
今年はカレンダーの関係で休暇の期間も長く、ゆっくりと過ごされる方も多いのではないでしょうか。
先日もご案内しておりましたが、当店のお盆期間は15日(火)のみお休みですので、
帰省の際はどうぞ気軽にお立ち寄りくださいませ。

8月もお盆を過ぎれば、いよいよ夏も終わりに近づき次の季節を迎えます。
その切り替わりに合わせ、新たなペンへと気持ちが向かう方が多いのもこの時期ならでは。

実際に、9月から新しい環境に移られる方もいらっしゃるかと思います。
そんな「出発」をイメージして作られたペンがこちらです。FullSizeRender世界各国のペンメーカーの中でも、とりわけ芸術的な感性を発揮するのがイタリアのアウロラ。
ここで作られる「アルファ」シリーズは、なだらかなグラデーションが映える美しい一本です。
この「アルファ」は、アルファベット最初の文字であり、「始まり」を意味します。
FullSizeRender 5なめらかな筆記感覚で、ボールペンながらしっかりとした重みがあり、
新たな門出をともにするに相応しい気持ちの引き締まるペンと言えるでしょう。
涼やかなブルーとニュアンスのあるブラックがモダンな装いにもよく映えます。

ぜひ店頭にてお確かめください。

野津がお届けしました!

滑らかです。ローラーボールペン

リンデ カルトナージュにおこしくださりありがとうございます。

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ブルーのエッチングでアニマル柄を描く、モードなローラーボールペン。
ハワイ・マウイ島を拠点にラグジュアリーなステーショナリーを企画するブランドの一本です。

万年筆やボールペン、ペンシルなどからセレクト試みても良かったのですが、
店頭で提案するのは「ローラーボール」です。

ボールペンと異なり、水性顔料インクで滑らかな書き味を実感できるとあり、
私もすっかりこのペンの虜になりつつあります。

筆記の滑らかさと適度な重量感を店頭テーブルでお試しください。

IMG_0792写真は昨日まで続いた撮影業務(ロケ)での一コマ。
(プロジェクト進行中につき詳細見せられず申し訳ありません、またお披露目かなうときに!)

8月入り早々、泣く子も黙る?暑さも忘れる?(であればいいけど)業務の込み具合で、
店主と野津、手を取り合うように仕事してます。
盆前の“駆け込み業務”、大なり小なり、みなさんにもおありかもしれませんね。

盆期間営業について

リンデ カルトナージュにおこしくださりありがとうございます。

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日本製 “モザイク” デザインの万年筆が店頭ラインナップに加わりました。

着色したプラスチックペレットの積層板を手作業で一本ずつ削り出しながら成形。
いわゆるプラスチックでは表現できない、(積層板の)深みある輝きに満ちた色合いにより、
一つひとつ異なる美しいモザイク模様が生まれます。
優雅さのなかに、手づくりの温もりを感じられる万年筆。どうぞお試しください。

今年の8月は、他の月と変わらずほぼ通常通りの営業です。

8/11 金 通常営業(11:00-20:00)
8/12 土 通常営業(11:00-20:00)
8/13 日 時短営業(12:00-19:00)
8/14 月 時短営業(12:00-19:00)
8/15 火 休業
8/16 水 通常営業(11:00-20:00)

福岡に帰省予定のお客様、再会を心待ちにしています!

絵を描く? 文字を書く?

いつもリンデ カルトナージュにお越し下さりありがとうございます。

今月末の「手紙のじかん」は、ガラスペンをテーマに据えた内容ということで、
たくさんのご参加のお申し込みをいただき、現在定員いっぱいとなりました。ありがとうございます。

装飾性と実用性の高さを兼ね備え、リンデでも万年筆と並んで人気のあるガラスペン。

日本を発祥の地とし、当初は竹製の軸にガラスのペン先をついだ形をしていました。
その後「ひねりガラスペン」という名前でボディを含めオールガラス製のペンとなり、
海外でも製作されるようになりました。

リンデではこれまで、ドイツとイタリア2カ国のガラスペンをご案内してきました。
FullSizeRender 2握り心地がなめらかで安定した書き味の”Cipin Glas”。
この夏よりデザインが一新され、シンプルでモダンな印象へ。

FullSizeRender 3装飾の美しさが際立つヴェネチアングラスの”TOMMASI”。

それぞれに特色のある美しい筆記具です。

またこの2種類に加え、新たにフランス”HERBIN”のガラスペンもご案内できることになりました。
FullSizeRender 4“HERBIN”のガラスペンは、これまでの二つに比べしっかりした太さのペン先が特徴です。
文字を書くだけでなく、ペン先の角度次第で細やかな描線から広い面の塗りといった
絵やイラストを描くための様々な表現を行なうことができます。

ペンをお持ちでない方はもちろん、ガラスペンで普段絵を描かれる方にもおすすめの一本です。

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FullSizeRenderシンプルなシルエットのタイプとデコラティブなフォルムのタイプ、
それぞれ握ったときの安定感が異なりますので、グリップの感覚をぜひ一度お確かめください!

野津がお届けしました!

万年筆を「素材」で選ぶ

いつもリンデ カルトナージュにお越し下さりありがとうございます。

九州北部もようやく梅雨明けを迎えたと思いきや、七月も下旬に突入です。
ついこの間まで向かいの城跡へつながる道の木陰にベンチが設置されていたのですが、なんの気まぐれか、いつのまにやらすっかりその姿を消していました。
ささやかな憩いの場がなくなり、少し寂しさを感じる今日この頃です。

FullSizeRender 9最近のリンデにはさまざまな万年筆が並んでいますが、みなさんはペンを選ぶ際に、ボディの「素材」に注目されたことはあるでしょうか。

万年筆といえば、プラスチックや金属を本体に使用したものを思い浮かべることが多いと思います。
ですが、大理石のような模様のアウロラ樹脂やイタリアのムラーノ・ガラスを採用したものなど、実はバラエティに富んでいるのです。
FullSizeRender 6このように軸として「木材」を採用した万年筆もあります。

FullSizeRender 7このペンは、ボディに木材を幾層にも重ねた上で樹脂加工を施した「コムプライト」と呼ばれる素材が使われています。水に強いのが特長で、安心して洗浄してお手入れすることができます。

FullSizeRender 8ショートサイズのカスタム98やステラ90Sに近い大きさで、重さをあまり感じません。

温かみある木軸とスマートな印象のシルバークリップのコンビネーションは、メリハリが効いた一本です。
この異素材の組み合わせにより、ナチュラルな質感を洗練されたイメージにクラスアップします。

普段見かけることの少ないユニークなデザインに、周囲の注目を集めること間違いなし。
一風変わったデザインをお探しの方は、ぜひ一度お試しください。

野津がお届けしました!

夏の”パターン・ペン”

いつもリンデ カルトナージュにお越し下さりありがとうございます。
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7月も半ば、暑さの盛りを喜ぶかのようにお濠の蓮も次々と美しい姿を見せています。

先日、ふとしたきっかけで「溽暑」という言葉を教えてもらいました。辞書を引いてみると「湿気が多く、蒸し暑いこと」。「土潤溽暑」という形で使われることもあれば、夏の季語として詠みこまれることもある言葉だそうです。梅雨明けこそ発表されていないものの、夏の暑さが到来している今の時期にはぴったりの言葉ですね。

店内もガラスペンや涼しげなカラーの万年筆など、夏の装いにぴったりのペンが並んでいますが、
なかでも目をひくトロピカルなペンがこちら。
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ACUMEのローラーボールです。
ローラーボールはペンの構造的にはボールペンと同じですが、水性インクを使用しているという点が一番の違いで、油性ボールペンよりもインクフローが格段に良く、インクが自ら滑っていくような筆記感覚です。
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線の太さは、どちらかといえば太め。はっきりとしたラインです。
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ローラーボールの多くはボディにプラスチック樹脂を使用しているため、ペンとしても軽量なイメージがありますが、こちらは金属ボディですので、しっかりとした重量があります。重さがあるとそれほど力を加えなくても自重で筆記できるため、思った以上に書きやすいのが特長です。
デザインも他のペンでは見られないユニークで大胆なパターンのものばかりですので、ジャケットの胸ポケットに忍ばせて注目を集める一本となります。

この夏の装いとして、ぜひお手にとってお確かめください。

野津がお届けしました!

ガラスペンを持ち寄りましょう(7月の手紙のじかん)

リンデ カルトナージュにおこしくださりありがとうございます。

もはやリンデの“顔”ともいえる筆記具のひとつ、ガラスペン。
ドイツ製造の機能的なフォルムに、
美しきマーブリングを施したスタイリッシュなデザインは今なお突出した人気です。
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先日、SNSの投稿でもお知らせしていましたが、店頭ガラスペンのデザインが一新しました。

従来の滑らかな書き味はそのままに、
握りやすい形状のシリーズが新たに加わり、選択肢の幅が広がりました。
旧来のデザインが見られなくなるのは残念ですが、それは物の道理。
この新しいペンを、新しい気持ちで、愉快・痛快にご提案していきたいと思います。

ところで、7月のお知らせを。

こちらも先日のSNSにアップしておりましたが、
7月の手紙のじかんは、ガラスペンを使ったワークを皆さんにお楽しみいただきます。

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講師は佐々木 亮平さん。

佐々木 亮平(ryohei sasaki)
1985年福岡生まれ、福岡在住。 
2007年よりライブペインターとして活動を始め、福岡を拠点に各地で活動。
2013年に参加したLivepaintDOJOでkaikaikikiより『GEISAI賞』を受賞。
この受賞をきっかけに、本格的に個展や作品提供などの活動を展開。
2014年…初個展を東京の半蔵門にあるAGRAで開催。同年カルチャーマガジン『WIRED』での公募企画CREATIVE HACK AWARDにて奥田一平との共作がノミネートされる。
2015年…2回目となる個展をANAGRAで行う。同年、中目黒にある「HATOS BAR」と「KINFOLK lounge」にて個展を同時開催。また、雑誌の『THE DAY』にデザインパーカーへの作品提供と、ZINEを制作し提供。また、BEAMS での作品展開。「BEAMS T」への作品提供と併せてBEAMS 原宿での作品展示も。
2007年から作風は様々に変化を遂げてきたが、今年に入り“岩”、“石”のモチーフに始まり、日本特有の剪定が施された庭木(主に槇/真木)の描写をしている。九州を旅して出会ったコトやモノ。庭や庭師を訪ね、インスパイアを受けたものを描いている。 

ガラスペンを巧みに操り、独創的なアートワークを手がける、
今リンデが(勝手に)熱視線をおくるアーティストです。

IMG_0366実施内容を打合せた先日も、彼はさり気なく私の前にペンを取り出し、
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実に軽妙なタッチで、何とも言えないインクグラデーションを披露してくれました。

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というわけで、
毎夏リンデがテーマにする “ガラスペン”を使った手紙のじかんは、
佐々木 亮平さんをお迎えして、ガラスペンとインクが織りなすアートワークに挑戦します。
「自分は絵心がない……」大丈夫です!下記2つの方法で、どなたも楽しんでいただけます。

【佐々木 亮平とガラスペンアートの世界】
【日時】7月30日(日)14:00-16:00
【場所】リンデ カルトナージュ
【最大定員】15名※お一人様参加大歓迎
【参加費】3,200円(紙、店頭インク使用込み)
【内容】ガラスペンを使って佐々木さんとともに絵を描きます。
①ガラスペンの構造を活かした面白い描き方のノウハウ
②佐々木さんの下絵をガイドラインにして色を塗る“大人の塗り絵”
【持参物】ガラスペン、お気に入りのインクをお持ちの方はぜひお持ちください。活用方法が広がります。
※ペン、インクともに貸出し可。作品お持ち帰り用のバッグを持参ください。
【その他】インクの付着が心配なかたは、エプロン、インクがついても良い服装でおこしください。

【問合せ・ご予約】
info@keitime.com 09011937106 K代表・古賀
info@linde-cartonnage.com 092-725-7745 リンデ カルトナージュ・瀬口

フラッシュバック。6月の手紙のじかん

リンデ カルトナージュにおこしくださりありがとうございます。

6月の手紙のじかんは、
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おいしく、
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終了しました。
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すいかを食べに、もとい、
カリグラフィーに親しんでくださったご参加のみなさん、
今回も楽しいひととき、ありがとうございました。

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近ごろ、従来の回を受講した皆さんの多くが、
手紙のじかん各回で得たカリグラフィーの基礎知識やデコレーションスキルを
ご家庭にもち帰り、日常のさまざまなシーンに応用しておられることを小耳にはさみます。

その声はまさに、私たちが理想としてきた現象です。

手紙のじかんは、自宅で再現できる“手軽さ”に着目し、
あらゆるテーマを通じてこれまでどおり、手紙の魅力をみなさんにお届けしたい一心です。

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6月は、参加者思い思いの言葉をカリグラフィーにしたためた後、“テトラ”を製作!
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大きさや紙の色を変えれば、七夕の短冊代わりにもなりそう!
リンデは気に入りの紐やリボンを組み合わせて、自宅のオブジェにしようと思います。

またひとつ、手紙の“応用”をインプット。

初島先生には毎度、紙の汎用性の高さと再現の楽しさを教わってばかりです。
いつもありがとうございます。

まずは”気軽に”書いてみる

いつもリンデ カルトナージュにお越しいただきありがとうございます。

先日取り上げていただいたおでかけ動画マガジン「ルトロン」にて、
リンデ紹介ページの後編がアップされました。

紹介ぺージはこちらより
たまには、スマホではなく手紙で気持ちを届けませんか? 文具店「リンデ」のレターアイテム3選

受け取るとうれしい手書きの手紙も、いざ書こうと思うと
「何を書けばいいものか」と悩まれる方も多いかと思います。
まずは気軽な気持ちでペンをとり、普段の生活におけるささやかな出来事を書き出してみる。
「そういえば、あんなことがあったな」「こんなところを、見つけたよ」
文章を連ねていくうちに、言葉を選びつつ手を動かすひとときがとても豊かなことに気づく瞬間があります。

スマートフォンやSNSの登場により、思いや出来事をインスタントに共有することができるようになった昨今だからこそ、自分らしさを表現し、かつ、相手の心に残る「手書きの力」が注目されるのだと思います。

リンデでは、その時間をより楽しく、面白く味わってもらいたいという思いで、
これからも「書く」ことの魅力を含めてご案内いたします。

野津がお届けしました!

一番大事なことは

自分にしか書けないことを、
誰にでもわかる文章で書く。

これは、今年度の講義資料として購入した
井上ひさし氏の本で目にした一節。

(ライターとして)仕事の本質を突く言葉であるとともに、
(手紙用品店として)手紙を書くという行為にもずばりと当てはまる心得と感じました。

後者については、店頭でお客さまから質問を受けることが多く、
例えば、手紙といってもどんな風に書けばいいかとか、字に自信がないとか、
その場で瞬時の返答につまる経験をしてきました。

それもそのはず。私は店屋だから。
手紙はペンと紙があれば、誰でも “それくらい” 書けると思ってきました。

しかし、そうじゃありませんでした。
それはなぜか。

文具は道具にすぎない。

もっと言えば、
文具は(手紙の)基本にすぎないから。です。

つまり、基本のもっと手前である、
根本を失念してはならぬよ、という点。

そんな著者の一節に、私はハッとするわけです。

店屋は物だけ売っとったってあかん。

自分ならではの体験を自分の字で表せる手紙のおもしろさ。
この根本の楽しさを私たち(リンデ)が届けずに誰がやるというのか。

根本の上に基本があることを忘れず、

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文具をご提案していきたいものです。

店主