リンデ、ソウルへ(すでに帰国してます)③

リンデにおこしくださりありがとうございます。

IMG_0267ASIA ART BOOK LIBRARYにあふれていた
ZINE(リトルプレスなどといわれる個人が自由に創作・出版する本)。
われらがニッポンではおそらく馴染みある存在?(ともいえない?)ですが、
表現者はいても、発表の場が充実しているとはいえず、
装丁を含む印刷全般の監修(サポート)する人が少ないのも実状です。

同日お会いしたヒョジョンさん(前回ポスト分)は、自身がグラフィックデザイナーである一方、
印刷や装丁にかかわる様々なノウハウをもって、表現者(著者)の作品世界を
最大限に引き出すための制作全般を手がけておられたし、
彼以外にもそういう立場でクリエーターのための出版サポートをしている
団体や個人の存在を今回いくつも目にすることができました。

まったく同じではありませんが、私(リンデ)も表現者がフランクに、
印刷や出版などを手助けできる環境を店につくりたいという思いを抱いてきたので、
いよいよ腹をくくってこれからの展開を考えるには、絶好の機会でした。

IMG_0354IMG_0352あとこれはベルギー(のアントワープ)でも感じたのですが、IMG_0313
ソウルは個人の営む書店が多いです(今回だけで6軒訪問)。
どこも一本はっきりしたセレクトテーマを掲げながらも、
独自にブックレーベルを立ち上げ(ここ重要!)、アートから同人系まで
多彩なカテゴリーの本を紹介している店も。
IMG_0358IMG_0360規模そのものは大きくなくても、従来本を売る側の本屋がクオリティーを担保した本づくりを
小さな印刷屋(たとえばヒョンジュンさんの印刷所)と組んで担っているのも魅力です。

地域のクリエーターやアーティスト、出版機能をもつ本屋、小回りのきく印刷所。
相互に都合がいい(だけではないでしょうが)取引環境がもたらす好循環から
それぞれの「やりたいこと」が次々に実現していくのかもしれません。
(つづく)