プロダクトデザインの視点で見る

いつもリンデ カルトナージュにお越し下さりありがとうございます。

万年筆は、内部機構にインクを補充してお使いいただくタイプのペンですが、当店で万年筆をお求めいただく方の多くは、ボトルインクをお選びになります。

装着がより簡単なのはカートリッジ式のインクですが、各メーカーが腕を競い合って開発している色彩の多様性、長期にわたって使用できるランニングパフォーマンスの面から見ても、やはりボトルタイプに利があります。
FullSizeRender 33そして何より目を引くのが、瓶本体のデザインの美しさ。
机上のインテリアとして入手したくなる装飾性の高さを備えつつ、実はプロダクトデザインの視点から見ても優れたシルエットとなっています。
IMG_6336たとえば、こちらウォーターマン社のインクボトル。
IMG_6335六角形が印象的なフォルムは、インク残量が少なくなった際に傾けて置くことができます。そのため、最後の一滴まで余すところなく吸入できるようになっているのです。

言われてみなければ気づかない部分ではありますが、こういったディティールにこそ、メーカーの「ものづくりの美学」が体現されているのがなんともニクい話。

最後の一滴まで余すところなくインク吸入を楽しんでもらうため、各メーカーが凝らしている工夫にも着目していくと、新たな発見があるかもしれません。ぜひ店頭にてお確かめくださいませ。

野津がお届けしました!