紙のうえの “神秘” 。 パネルアートに挑む。

リンデにおこしくださりありがとうございます。
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当ブログ投稿のみならず、SNS上でも、色だ、グラデーションだ
などとインクに関連することばかりを立て続きに申してきた7月。

店にあるレターツールのひとつとはいえ、
インクは他(紙やペンなど)の追随を許さぬ “バリエーション” があるうえ、
偶然性をともなうグラデーションを楽しめるとあり、
おいそれと一過にするほど単純なものでないことをあらためて実感しています。

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昨日の手紙のじかんも多分に漏れず、インクが主役。
スタッフ佐々木の発案で、今回はパネルアートを切り口に実施しました。

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水張りした紙に、カラーインクを落とし、絵筆やガラスペンで
色彩模様を描いていくというシンプルなものですが、
この単純さがかえって「むつかしい」「なやましい」とおっしゃるかたが多かった印象です。

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というのも、水を張った紙は部分的に量が異なり、
落としたインクが意図せぬところまでぐんぐんのびるうえに、
それを絵筆で塞き止めようとすれば新たに色の起点ができてしまうなど、
なかなか一筋縄とはいかないのです(でもそこがいいんだけど!)。

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人によっては、必要なところにだけ水をのばしたり、

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顔料インクの特性を活かし、水と色をはっきり分離させたり!

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とにかくいろんな工夫を凝らし、思い思いのカラーグラデーションを完成させました。

中には、先日の旅するインクスタンドでつくったパーソナルインクを
使用する人もおられ、字にするためのインクが、
こうして神秘的なアートに様変わりする驚きも味わうことができたようです。

向き合えば向き合うほど奥深い、万年筆インクの世界。

インク!インク!と叫ぶ機会は、少しずつおさまっていくかもしれませんが、
猛暑続きの今夏です。

爽やかなインクを、あなたも手にしてみませんか。